「骨太の方針2024」(令和6年6月21日閣議決定)に「下水サーベイランス」に関する記述が記載されました
6月21日(金)、「経済財政運営と改革の基本方針2024(いわゆる骨太の方針2024)」が閣議決定されました。
「本文第2章 6.幸せを実感できる包摂社会の実現(2)安全・安心で心豊かな国民生活の実現」の中の、「(安全・安心)」(p30)に「新型コロナウイルス感染症のり患後症状やワクチンの副反応についての実態把握に資する調査・研究等を進める。平時からの情報収集・分析、ワクチン・診断薬・治療薬の研究開発、人材育成、下水サーベイランスを含め、全面改定後の「新型インフルエンザ等対策政府行動計画」に基づき、次なる感染症危機への対応に万全を期すとともに、2025年4月に、国立健康危機管理研究機構を創設し、質の高い科学的知見を迅速に提供する。」と記載されました。
詳しくは内閣府のホームページをご覧ください。経済財政運営と改革の基本方針2024 – 内閣府 (cao.go.jp)
経済財政運営と改革の基本方針2024はこちら:2024_basicpolicies_ja.pdf (cao.go.jp)
「新型インフルエンザ等対策政府行動計画」(令和6年6月 17 日時点案)においても「下水サーベイランス」が記載されています
6月17日(月)、第13回「新型インフルエンザ等対策推進会議」が新藤 義孝大臣(感染症危機管理担当)の下で開催されました。昨年9月から推進会議において政府行動計画改定の議論を重ね、今春のパブリックコメントを通じて得られた国民の意見を反映した政府行動計画の改定案が公表されました。
その行動計画の中で、「下水サーベイランス」は、「新技術」としてp48に記載されるとともに、「1-2. 平時に行う感染症サーベイランス」(p80)に「国は、感染症サーベイランス体制の強化に向けた研究の一環として、JIHS 等と連携し、下水サーベイランス等の患者からの直接的な検体採取を伴わないサーベイランスを平時から実施し、その分析結果等について定期的に公表する。(厚生労働省、国土交通省)」と記載されています。
また、注釈(p82)に「101 有事の感染症サーベイランスにおいても、(中略)下水サーベイランス等の複数のサーベイランスを実施する。」と記載されています。
詳しくは内閣感染症危機管理統括庁のホームページをご覧ください。
第13回新型インフルエンザ等対策推進会議 | 内閣感染症危機管理統括庁ホームページ (caicm.go.jp)
新型インフルエンザ等対策政府行動計画 (令和6年6月 17 日時点案)→ gijisidai_2.pdf (cas.go.jp)